物語のロケーションガイド

ウズに会いに行った神社

保久良神社

 ウズは、神さまから名前をもらったうさぎたちの中でも、より神さまっぽい役割を担っています。記紀の記述あった水先案内人のような存在です。

 登場人兎紹介のところにもありますが、ウズを祀った「保久良神社」は山の中腹にあって、鳥居の前には「灘の一つ火」という燈明台があります。ここに絶やさず火を灯すと、沖からはっきりと見えて、古来より海の行き交う船人たちを導いていたそうです。この神社は実質的にも海路を導く役割を持ち続けてきました。保久良の名称は火倉から来たとも言われています。

保久良神社灯台

灘の一ツ火

 最寄り駅のJR甲南山手駅、阪急電車の岡本駅のどちらから行っても、最終的には車が通れない坂道になります。30分ほど登ってたどりつくと、眼下に神戸市内の景色が見渡せてとても気持ちがよく、このミニハイキングを毎日している人も多くいるほど地元で親しまれている神社です。

本殿

本殿

 境内には巨石がいくつもあり、貴重な石器や土器が見つかって、古代にうはらを統治した部族が祭祀に使っていたそう。その後、大和政権の支配がはじまり、現在の祭神は須佐之男神、大歳御祖神、大国主命、そして椎根津彦命となっています。

立岩

立岩

 神様が立ったと思われる立岩には、ウズも乗らせてもらいました。

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